強い。強すぎる。。
タイトル戦なので、対戦相手はタイトルホルダー。つまり、名だたる日本一の棋士達だ。
それでも、今の勢いはどうにも止められそうにない。
タイトル戦という大舞台にも物怖じしている様子は無い。
殺害予告という理不尽な出来事にも我関せずというメンタルの強さ。
6億手を読んだとされる抜群のセンスと集中力。
藤井聡太さんの勝率は8割以上。
10割ではないので負けるときは負ける。
トーナメントなどの1度限りの対戦では、負けるときもあるだろう。
しかし、タイトル戦は5番勝負や7番勝負である。
今の藤井聡太さんに対し、3回ないし4回勝利するのはかなり困難な気がする。
これからも、藤井聡太さんの活躍からは目が離せない。
今、私の人生の中で、過去最高に将棋に関心を持っているわけであるが、その理由は月並みだが藤井聡太さんの存在だ。
最近は、暇があるとつい、将棋の動画ばかり見てしまっている。
将棋は小学生の頃、昼休みに友達と少し指したことがある程度であるが、ルールは知っている。
しかし、盤面を見て戦況が分かるほどの棋力は無い。
私のような素人でも理解できる様、AIの導入によって戦況を判断できる仕組みはとても良いと思う。
1手ごとに戦況がどちらに傾いているかを%で表示し、次の一手の候補や数手先の読みまで表示されているので分かりやすい。
2020年6月28日に行われた棋聖戦第2局は、日曜日ということもあり、AmebaTVで生中継を見ていた。
将棋は野球やサッカーの様に観客が騒いだりすることが無く、中継の解説者も基本的には物静かだ。
タイトル戦は持ち時間が長いため、棋士が指さなければ1時間以上何も起こらないことだって良くある。
悪く言ってしまえば、派手さが無く地味なのであるが、それでも、生中継を見ていると、棋士が必死になって考えている表情やお茶を飲む仕草だとか、意外と見どころが多いことに気づいた。
また、棋士達の作法や所作が、見ていて非常に美しい。
会場入りする際の所作、最初に駒を並べる作法、駒を打つ仕草、対戦相手に敬意を払う精神。和服姿もとても美しく、絵になっている。
会見時のインタビューを拝見すると、藤井聡太さんは話下手な印象がある。声は小さく、ぼそぼそっと話していて、聞き取りづらい。
でも、プロ棋士は将棋の実力が全て。
将棋さえ強ければ、他はどうでも良いのである。
最近は話下手なところにも、溢れ出る天才性や隠しきれない大器に感じられてきた。
藤井聡太さんについては、以前から誰かに印象が凄く似ているなーと思っていたが、最近になって確信した。
藤井聡太さんの印象は、個人投資家のB.N.Fさんにすごく似ている。
喋り方や雰囲気、興味のないものにはとことん無関心なところも共通点だ。
B.N.Fさんについては、個人投資家を志す方であれば十分ご存知だと思う。
詳細な説明は割愛するが、20代の若さで資産200億円以上築いた天才個人投資家だ。以前はテレビにもご出演されており、今でもYouTubeなどで見ることが可能である。
それなりになんでもこなすタイプの人達はこれまで数多く見てきたが、本当の天才というのは、このような印象を持つものなのだろう。