生きている感じが少しでもしていますか?
サラリーマンの仕事はつらいですよね。
そんなにつらい仕事を何年も続けていられるのは、何か守るものがあるか、将来の夢があるからではないでしょうか。
守るものと言えば、家族のため、愛する子供を育てるため。
将来の夢と言えば、昇進して将来は社長にまで上り詰めるため、独立して事業を立ち上げる資金稼ぎのため、といったところでしょうか。
既婚者であれば、家族の生活がかかっていますので、会社を辞めることが出来ないというのは分かります。
仕事にやりがいを感じている方であれば、このまま会社で働き続けるべきであり、会社を辞める必要がないのは分かります。
私の職場には、50代で未婚者の方がいます。管理職の方なのですが、それほど忙しいという印象もなく、暇さえあれば自分のスマートフォンで何かを見ています。
正直なところ、私から見れば、いてもいなくても会社の仕事に何も支障をきたさないような、そんな感じの人です。当然、仕事にやりがいや生きがいを感じているようにも到底見えません。
一度、その人に人生の楽しみを聞いてみたところ、「自家用車を3年に1回乗り換えることが唯一の楽しみだ」と言っていましたので、お金に困っているわけでもないようです。
このような人は、なぜ仕事を辞めようとしないのでしょうか。
おそらく、以下のような理由があるのだと考えられます。
(1) 仕事を辞める勇気が無い
セミリタイアという言葉が台頭したのは比較的最近かと思われますが、年配の方たちは「定年まで働いて当たり前」という固定観念があるように思います。
また、途中で会社を辞めて独立してやろうという発想が、なかなか湧かないのかもしれません。
仕事を辞めてしまうと安定した給料がもらえません。新事業に失敗しても、再就職はほぼ不可能でしょう。
安全・安心の人生のレールから外れる勇気が無いのだと思います。
(2) 仕事を辞めてもやりたいことが見つからない
せっかく会社を辞めても、やりたいことが全くないのであれば、元も子もありません。
酒やパチンコに溺れてしまっては、それこそ人生の墓場です。
(3) 年配や管理職という地位のぬるま湯に浸かっていたい
年を重ね、そして管理職ともなれば、大抵の仕事は部下に振れますし、嫌な仕事も後輩の誰かに「何事も経験だ」とかなんとか説き伏せれば、任せることも可能です。
ほぼすべての仕事を振ってしまえば、自分は特にすることもなく、それでいて部下の倍以上の給料をもらうことができます。
独立して自分の力だけで稼ぐよりも、会社に依存して誰かに稼いでもらった方が効率が良いのだと考えられます。
人は何のために仕事をし、お金を稼いでいるのか、その意味を見失ってしまった場合、その人は生きている感じがするものなのでしょうか。
結婚せず、無駄に浪費することも無いようであれば、20年もすればそれなりの大金を貯蓄することが出来るはずです。未婚者であれば誰でも、セミリタイアを行えるという「宝くじのアタリ券」を持っているのです。
もし将来結婚する気が無く、仕事にやりがいも感じていないようであれば、この特権を使わない手はないです。